「入籍はしたけど、結婚式は挙げていないんです」
そんなカップルが、いま増えているのをご存じでしょうか?
以前は“結婚=式を挙げて披露宴をする”というのが一般的でしたが、現代では「入籍だけ」という選択もごく自然なものになりつつあります。
この記事では、実際の夫婦の声を交えながら、なぜ入籍だけを選ぶ人が増えているのか、どんなメリット・注意点があるのかを解説し、多様化する「夫婦のかたち」について考えていきます。
「入籍だけ」を選ぶ理由とは?
1. 費用を抑えて将来にまわしたい
「結婚式は最低でも数十万円〜数百万円。そのお金を新生活や将来の資金に充てたいと思ったので式は挙げませんでした」(30代・会社員)
2. 形式にとらわれたくない
「ドレスや披露宴にはあまり興味がなくて。ふたりだけのタイミングで、静かに籍を入れたほうが自分たちらしいと思いました」(20代・フリーランス)
3. 家族の事情やタイミングが合わない
「親の体調や仕事の都合で、結婚式の準備が難しく…でも気持ちの区切りとして入籍だけは先に済ませました」(30代・公務員)
4. 子どもを授かるタイミングに合わせて
「妊娠が分かって、まずは法的に家族になることを優先しました。落ち着いたら何か形を残せたらいいなと思ってます」(20代・パート)
入籍だけの結婚におけるメリット
- 費用や準備の負担が少ない
- ふたりのペースで関係を築ける
- シンプルに法的な“家族”としてスタートできる
自由度が高く、現代の多忙なカップルにとって現実的な選択であることも、人気の理由です。
注意したいポイントや後悔の声
1. 後になって「やっぱり式を挙げたかった」と思う
「写真だけでも撮ればよかったかも」と後悔する人も。
2. 親世代とのギャップ
「親にとっては式=けじめ。式をやらないことに納得してもらうのが大変だった」という声もあります。
3. お祝いのタイミングがつかみにくい
披露宴をしないと、友人や親戚への報告やお祝いの伝え方に悩むことも。
入籍だけでも「記念」を残す工夫
- フォトウェディングを活用
- 少人数での食事会や報告会
- 自宅でふたりだけの“プチセレモニー”
大切なのは、“気持ち”の区切りや記念の持ち方。
形式ではなく、自分たちに合ったやり方で思い出を残すことができます。
まとめ:夫婦のかたちはもっと自由でいい
「結婚=こうしなければならない」時代は、もう終わりつつあります。
入籍だけでも、しっかりと夫婦としての絆を育んでいる人はたくさんいます。
大切なのは、お互いの価値観やライフスタイルに合った選択ができているかどうか。
「入籍だけ」という結婚のかたちも、今の時代にふさわしい、ひとつの素敵なスタイルなのです。